主な講師の方々(五十音順)

  • 宇山佳佑 (Uyama Keisuke)
    小説家・脚本家
    神奈川県出身。ドラマ『スイッチガール!!』『君が心をくれたから』、ドラマ・映画『信長協奏曲』などの脚本を執筆。著書に『ガールズ・ステップ』『桜のような僕の恋人』『今夜、ロマンス劇場で』『君にささやかな奇蹟を』『この恋は世界でいちばん美しい雨』『恋に焦がれたブルー』『ひまわりは恋の形』『いつか君が運命の人 THE CHAINSTORIES』がある。『桜のような僕の恋人』は実写映画化され、Netflixで配信中。
  • 奥泉 光 (Okuizumi Hikaru)
    作家
    1956年山形県生まれ。94年『石の来歴』で芥川賞受賞。『神器 軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、『雪の階』で柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞ダブル受賞。2012年より芥川賞選考委員。趣味はフルート。熱心な将棋ファンでもあり、20年『死神の棋譜』を発表。
  • 角幡唯介 (Kakuhata Yusuke)
    作家・冒険家
    1976年北海道生まれ。2009年冬ツアンポー峡谷無人地帯の完全踏査に挑む。10年『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞、翌年同作で大宅壮一ノンフィクション賞。18年『極夜行』でYahoo! ニュース 本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞。19年から犬橇の旅を開始、毎年グリーンランド北部で長期狩猟漂泊行を継続。23年『裸の大地 第二部 犬橇事始』刊行。
  • 鎌田 實 (Kamata Minoru)
    医師・作家
    1948年東京都生まれ。長野県の諏訪中央病院で地域と一体になった医療活動に携わる。全国の被災地支援のほか、ベラルーシの放射能汚染地帯、イラクの小児病院など海外で積極的な医療支援を行う。ベストセラー『がんばらない』、近著『60歳からの「忘れる力」』『教えて! 毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる鎌田式43のいい習慣』など著書多数。
  • 川上健一 (Kawakami Kenichi) 
    作家
    1949年青森県生まれ。高校時代は投手として活躍。1977年『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で小説現代新人賞を受賞しデビュー。90年発表の『雨鱒の川』は2004年に玉木宏、綾瀬はるか主演で映画化。『翼はいつまでも』が「本の雑誌」2001年度年間ベスト1に選出され、同作で坪田譲治文学賞を受賞。近著に『トッピング  愛とウズラの卵とで〜れえピザ』。
  • 久坂部 羊(Kusakabe Yo) 
    医師・作家
    1955年大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。外務省の医務官として9年間海外勤務し、帰国後は在宅医療に従事。2003年『廃用身』で作家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する作品を次々に発表。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。2015年『移植屋さん』で第8回上方落語台本優秀賞を受賞。著書に『無痛』『神の手』『怖い患者』『善医の罪』『人はどう老いるのか』『生かさず、殺さず』など多数。
  • 鴻巣友季子 (Konosu Yukiko)
    翻訳家・文芸評論家
    ブロンテ『嵐が丘』、ミッチェル『風と共に去りぬ』の親しみやすい新訳、ジュニア向けに『ロミオとジュエット』のノベライズも手がける。主著書に、名作のイメージを一新する『謎とき「風と共に去りぬ」』や、小中高生に向けた『翻訳教室 はじめの一歩』『翻訳ってなんだろう?』ほか。青山学院大学などで長年翻訳の教鞭をとる。日本文藝家協会理事、日本ペンクラブ女性作家委員、獄中作家・人権委員。
  • 斎藤幸平 (Saito Kohei)
    経済思想家
    1987年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economyによってドイッチャー記念賞を日本人初、歴代最年少で受賞。ベストセラー『人新世の「資本論」』で新書大賞2021およびアジア・ブックアワード年間最優秀図書賞を受賞。世界16か国で翻訳予定。共著に『コモンの「自治」論』。
  • 澤田瞳子 (Sawada Toko) 
    作家
    1977年京都府生まれ。同志社大学大学院で奈良仏教史、正倉院文書を研究。2011年デビュー作『孤鷹の天』で中山義秀文学賞を最年少で受賞。『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞と本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。『若冲』で親鸞賞、『駆け入りの寺』で舟橋聖一文学賞受賞。21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞。近著に『漆花ひとつ』『恋ふらむ鳥は』『吼えろ道真  大宰府の詩』。
  • 三宮麻由子(Sannomiya Mayuko) 
    エッセイスト
    1966年東京都生まれ。1998年『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞受賞。2000年『そっと耳をすませば』で第49回日本エッセイストクラブ賞受賞。多数の雑誌での執筆、テレビ、ラジオ出演や講演会で活躍。著書に『世界でただ一つの読書』『四季を詠む 365日の体感』『センス・オブ・何だあ? 感じて育つ』『フランツ・リスト 深音の伝道師』『わたしのeyePhone』など。
  • 島田雅彦 (Shimada Masahiko) 
    作家
    1961年東京都生まれ。大学生のとき『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。2010年より芥川賞選考委員。『虚人の星』で毎日出版文化賞、『君が異端だった頃』で読売文学賞受賞。小説以外にも舞台演出、オペラ台本執筆、自作朗読会など広範囲に活躍。趣味はオペラ、料理。近著に『時々、慈父になる。』。
  • 高野秀行 ( Takano Hideyuki) 
    作家
    1966年東京都生まれ。早稲田大学探検部在籍中、コンゴ奥地の湖に幻獣を探しに行った探検記『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。以後辺境探検をテーマにしたノンフィクションや、異文化体験を描いた作品を多数執筆。2013年『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、24年上村直己冒険賞を受賞。近著に『幻のアフリカ納豆を追え!そして現れた〈サピエンス納豆〉』『語学の天才まで1億光年』。
  • 内藤正典(Naito Masanori)
    1956年生まれ。東京大学で科学史と科学哲学を専攻。大学院に進学し修士号は理学で取得するが、社会科学に関心を持ち博士号は社会学。中東・イスラーム世界に精通し、専門は多文化共生論、現代イスラーム地域研究、西洋とイスラームの相関文明論。『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』『プロパガンダ戦争』『限界の現代史』などの著書、『自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード』などの共著多数。
  • 中野京子 (Nakano Kyoko)
    作家・ドイツ文学者
    北海道生まれ。西洋の歴史・芸術に関する広範な知識をもとに、歴史や名画の解説書、エッセイを数多く執筆。2007年に上梓した『怖い絵』シリーズが好評を博し、17年に『怖い絵』展、22年には『星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム』を監修。著作は、人気シリーズ『名画で読み解く王家12の物語』『名画の謎』のほか、『名画の中で働く人々――「仕事」で学ぶ西洋史』『名画と建造物』『愛の絵』など多数。
  • 早見和真 (Hayami Kazumasa) 
    作家
    1977年神奈川県生まれ。高校時代は甲子園常連校の野球(補欠)部員。2008年名門野球部の補欠部員が主人公の『ひゃくはち』で作家デビュー。『イノセントデイズ』で推理作家協会賞、『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞。21年コロナ禍の高校球児に密着したノンフィクション『あの夏の正解』、22年『八月の母』、24年『アルプス席の母』を発表。
  • 東直子 (Higashi Naoko) 
    歌人・作家
    1963年広島県生まれ。96年第7回歌壇賞受賞。2006年には『長崎くんの指』(後に『水銀灯が消えるまで』と改題)で小説家デビュー。『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。児童文学、書評、新聞歌壇選者のほか、イラストレーションも手がける。歌集に『青卵』、小説に『とりつしま』、近著に詩集『朝、空が見えます』とエッセイ集『魚を抱いて 私の中の映画とドラマ』。
  • 松井今朝子 (Matsui Kesako) 
    作家
    1953年京都府生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。松竹株式会社に入社し、歌舞伎の企画制作に携わる。故・武智鉄二に師事して歌舞伎の脚色・演出・評論などを手がけ、1997年『東洲しゃらくさし』で作家デビュー。同年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞受賞。『吉原手引草』で直木賞、『芙蓉の干城』で渡辺淳一文学賞を受賞。近著に『江戸の夢びらき』『愚者の階梯』。
  • 村山由佳 (Murayama Yuka) 
    作家
    1964年東京都生まれ。93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞受賞。『星々の船』で直木賞、『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞をトリプル受賞。『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズなど著書多数。2021年伊藤野枝を描く『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。22年『風よ あらしよ』がNHKでドラマ化。近著に『ある愛の寓話』『Row&Row』『二人キリ』。
  • 森田真生 (Morita Masao) 
    独立研究者
    1985年生まれ。2020年、学び・教育・研究・遊びを融合する実験の場として京都に立ち上げた「鹿谷庵」を拠点に、言葉と生命の可能性を追究。著書に『数学する身体』(16年に小林秀雄賞を受賞)、『計算する生命』(22年に河合隼雄学芸賞を受賞)、『僕たちはどう生きるか』、絵本『アリになった数学者』、随筆集『数学の贈り物』『偶然の散歩』、編著に岡潔著『数学する人生』、訳書に『センス・オブ・ワンダー』がある。