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2021/7/20文化講演会講師・澤田瞳子さんが『星落ちて、なお』で、第165回直木賞受賞!

 「高校生のための文化講演会〈オンライン〉」で講師をつとめた作家、澤田瞳子さんが直木賞に決定しました。受賞作『星落ちて、なお』(文芸春秋刊)は、鬼才・河鍋暁斎を父にもち、父の影に翻弄されながら激動の時代を生き抜いた娘・暁翠の女絵師としての一代記をつづった歴史小説です。
 6月24日に実施された澤田さんのオンライン講演(中国新聞社主催)は、広島の2校と東京の会場を結んで配信し、「小説を読む、小説を書く」がテーマでした。
 「自分の人生はひとつだけれど、小説の中の人生を追体験することで、これから何を学ぼうか考えるときの距離感が違ってくるし、人生の選択肢を広げることになります。ぜひ手軽にアクセスできる小説のなかの違う人生を知って、想像して、人生の蓄積としてほしい」と高校生へメッセージを送りました。
 広島国際学院高校では、1,2年生約150人がホールで視聴、山陽女学園では、中・高等部の約160人がホールと教室で視聴しました。視聴した生徒からは「小説を読む意義がわかった。これからは授業前の朝読書の時間が楽しくなりそう」といった声があがり好評でした。(写真/中国新聞社)