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2023/9/7「第58回 高校生のための文化講演会」後期日程スタート!

 一ツ橋文芸教育振興会と各開催地の新聞社が共同で主催する「高校生のための文化講演会」。2023年後期の日程が9月5日(火)から始まりました。

 5月29日から1カ月にわたって開催された前期では、作家、学者、医師、漫画家、デザイナーなどさまざまな分野で活躍している16人の講師が、全国46の高等学校で講演しました。

 医師の鎌田實さん(写真左上)は、自身の生い立ちや余命わずかな患者との交流を語り、「99%は自分のためでいい。1%は誰かのために生きてほしい」とメッセージ。作家の村山由佳さん(写真右上)は「別れが教えてくれること」と題した講演のなかで、「今、隣にいる人が明日もいるとは限らない。伝えたい言葉があれば今、伝えて」と呼びかけました。

 また、クリエーティブ・ディレクターで絵本作家のキリーロバ・ナージャさん(写真左下)は、世界6カ国で転校を繰り返した経験を紹介。各国の教育の特色に触れ、「いろんな『普通』がある。正解はなく、違いがあるだけ」と語りました。世界約70カ国を訪れ、その体験を著作で紹介しているノンフィクション作家の高野秀行さん(写真右下)は、「語学力に不安があっても、伝えようという思いがあれば相手が理解しようとしてくれる」と話し、海外経験の大切さを伝えてくれました。

 それぞれに豊かな個性と情熱にあふれた講演が行われ、質疑応答では多くの生徒から活発な質問が寄せられました。

 後期講演会は9月20日(水)まで、全30校で開催される予定です。なお各開催校へは、一ツ橋文芸教育振興会より、講師のサイン入り著書と集英社文庫100冊セット、集英社国語辞典を寄贈します。
(写真提供・左上より時計回りで/佐賀新聞社、宮崎日日新聞社、熊本日日新聞社、中国新聞社)