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2026/10/09「第61回 高校生のための文化講演会」全行程が終了しました
5月18日から始まった2026年度の「高校生のための文化講演会」(主催:一ツ橋文芸教育振興会・各開催地新聞社)は、9月30日に無事、すべてのプログラムが終了しました。
今年度は、前期・後期合わせて30名の講師が全国の高等学校76校を訪れました。作家、翻訳家、評論家、書評家、学者、医師、ジャーナリスト、写真家、料理家など幅広いジャンルのプロフェッショナルが、それぞれの職業で得た貴重な経験や、高校生に伝えたい人生の重要な選択について、熱のこもった講演をしてくださいました。
評論家、随筆家で詩人でもある若松英輔さん(写真・左上)は、群馬県、新潟県の計4校で講演。「我々はどういう言葉に接するかによって人生を決めていく」「本当に苦しい時に自分を支える言葉は、人から与えられる言葉ではなく、自分の内から生まれる言葉だけ」など、言葉のもつ力の素晴らしさを熱く語り、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。
「情熱を注いで夢中になれる何かをもつことで人は幸福になれる。皆さんもそのきっかけをぜひつかんで」と呼びかけたのは、動物言語学という新たな分野を切り拓いた鈴木俊貴さん(写真・右上)。シジュウカラが言葉や文法を持つことを突き止めたユニークな研究の道のりをわかりやすく解説し、聴講した生徒からたくさんの質問が寄せられました。
登山は登るまでの過程が大事であると話してくれたのは、世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した経験をもつドキュメンタリー写真家の小松由佳さん(写真・左下)。現在も取材を続けているシリアの内戦と難民について、シリア人の夫との価値観の違いなどについて、美しい写真とともに説得力豊かに語りかけました。
1年の半分をグリーンランドの集落で過ごし、10数匹の犬と北へ向かう旅を続ける作家で探検家の角幡唯介さん(写真・右下)。「犬橇で旅をする」という演題で、犬同士の権力争いに苦戦し、時には白熊に遭遇し…という過酷な日々の様子を、写真を交えながら臨場感たっぷりに語り、「やりたいことにはどんどん挑戦していってほしい」と生徒たちにエールを送りました。
今年度の講演会で聴講した生徒数は37,922人、事業を開始した1966年からの通算では約377万人に上りました。本講演会の記念として、一ツ橋文芸教育振興会より、講師のサイン入り著書と集英社文庫100冊セット、集英社国語辞典を各開催校へ寄贈しました。